息苦しく重い体を起き上がらせた13時
「今日も1日を無駄にしてしまった…」
と、病状上どうしようもない事はわかっているけど何もできない現状を嘆きながらやっとの思いでベットから立ち上がる。
立った瞬間、頭が回るような感覚が襲いバランスを崩しかけた。
相変わらず脈は不安定で、速くて浅い呼吸をしている。
フラフラとした足取りで一階へ降り、母親が用意してくれたお粥を食べ、こうして今日もどうにか生きるために必要な栄養を摂取することができた。
本当に、親には感謝している。
多分、一人暮らしだったら10月のあの日
僕はあのまま息が止まり、倒れ込んで何もできずに死んでいただろう。
食後少し休み、スーツをクリーニングに出しに行った。
クリーニング屋の店内はスチームやアイロンをかけた時特有の蒸された様な匂いや、有機溶剤などの少し嗅ぎ慣れない匂いがするが僕はこの匂いがなんだかんだ好きだ、味がある。
クリーニングの帰り、祖母の家へcoopの食材を受け取りに行った。
祖母の家に着くと車の音で気づいたのか、既に祖母が玄関の前でスタンバって笑顔で迎え入れてくれた。
早速、食材を積み込もうとしたがどうやら親戚のご夫婦から旅行のお土産を預かっていたらしく紙袋を渡された。
お土産の大体に「宮古島 雪塩の〜」とついている事から、どうやら沖縄方面へ行ってきたのだと予想がついた。
雪塩ちんすこう
雪塩(マジもんの塩)
雪s…ん?
一つだけ個包装になっているプラスチックのフードパックに目が止まった。
明らかに他のお土産とは雰囲気が違く、気になって開けてみると…
アイエエエ!?ウミブドウ!?ウミブドウナンデ!?
実は私、YU2Uは大のウミブドウ好きなんです。
それは遡る事数年前…高校合格祝いで石垣島へ旅行に行った際、たまたま立ち寄った飲食店兼居酒屋のお通しで出たのが出会いでした。
プチッとした食感に、好みが分かれるが塩味が効いた癖のある磯の味が当時の僕にとっては衝撃的でした。
それ以降、たまにふと食べたくなることがありましたがそうそう食べる機会なんて無く、結局最近じゃ思い出すことすら無くなっていました。
…そう、つまり僕はウミブドウに数年ぶりに再会したのだ
それも意図せず突然に
〜♪(例の曲が流れ始める)
おめでとう!
おめでとう!
おめでとう!
ウミブドウにありがとう
買ってきてくれた親戚ご夫婦に感謝
そして、ウミブドウと再会を果たした僕に
おめでとう
…なんなんだこれは
と言った感じで、午前中は凄いしんどかったけど偶然なウミブドウとの再会で少しだけ元気が出たっていう謎日記でした。
では、ばいちゃー